2010-04-12

追悼:井上ひさし氏、やすらかに…

井上ひさし氏が亡くなった。去年の秋頃に肺癌治療をしている…との報道があったが、早すぎる死である。彼の作品の最初の出逢いは、、、ナンと云っても『ひょっこりひょうたん島』の人形劇。あれは本当に面白かった。代表作と云われる『吉里吉里人』のベースとなったのでは?と思われる着想の素晴らしさがあった。その後、彼のエッセイや小説のほとんどを読み耽った。『ブンとフン』『モッキンポット師の後始末』『手鎖心中』『青葉繁れる』『四十一番の少年』『イサムよりよろしく』『いとしのブリジット・ボルドー』『おれたちと大砲』『合牢者』『ドン松五郎の生活』『浅草鳥越あずま床』『日本亭主図鑑』『新東海道五十三次』『偽原始人』『新釈遠野物語』『黄色い鼠』『十二人の手紙』『ファザー・グース』『さそりたち』『他人の血』『花石物語』『下駄の上の卵』『吉里吉里人』『国語事件殺人辞典』『月なきみそらの天坊一座』『四捨五入殺人事件』『犯罪調書』『不忠臣蔵』『モッキンポット師ふたたび』『馬喰八十八伝』『野球盲導犬チビの告白』『イヌの仇討』『十一ぴきのネコ』『家庭口論』『ブラウン監獄の四季』『パロディ志願』『風景はなみだにゆすれ』『ジャックの正体』『コメの話』 最後のエッセイのように、、、彼は日本の「農」についても造詣が深い文章がいくつもあり発言を続けてきていた。日本の小説家で「農」を語れることができるのは、彼と野坂昭如だけ…だと思っている。合掌。

0 件のコメント: